近藤典子
 今回、韓国の建設会社「KOLON E&C」より依頼を受け、分譲マンションのモデルルーム建設にアイディアを注ぎ、近藤流の収納や動線を最大限に活かしたプランが形になった。








 

  夫婦にとって、プライベートスペースである主寝室は、ゆっくり休むことができ、かつ
コミュニケーションもとれる場所であるべきだとだと私は思います。 そこでひとつの
主寝室を、ベッドスペースと、日々の暮らしをバックアップするスペースとの2つに分け、
日々の暮らしのスペースには、隣り合わせた部屋と共有できる通路や物置など、
空間づかいをひと工夫しました。 また、通路として使うスペースを、毎日使う小物置き
のスペースにしたり、ほんの少しの空間を夫のリラックススペースにしたり・・と、
提案は満載です。










 

  最近は韓国でも、ベッドを使う人が多くなりましたが、来客が着たときなどは”布団”
を使います。 しかし日本のように、布団をしまう「押入れ」という場所はなく、綺麗に畳ん
でタンスの上に置いたり、衣類と一緒にクローゼットの中に保管したりと、布団を管理
するのにひと苦労といった印象です。 また韓国の布団は、敷布団、掛布団ともに日本
のものに比べるとかなり薄いのですが、これは冬場などに、オンドルであたためられた
床の温もりを感じられて、かえって温かいみたいです。